rfactor2がリリースされてしばらくが経ちましたが、最近ようやく自分なりのrF2タイヤ観が見えてきたので、それをまとめてみます。なお、今回の考察に当たってはrF2のちゃんとしたモデルやデータを見たわけではなく、あくまで実際に走ってみた所感や簡単なデータ閲覧ソフト(Carstat2など)から得たデータによる筆者の推測です。ちゃんとしたモデルやデータを見られる方やタイヤに詳しい方には、間違ってる箇所のツッコミを入れてもらえると今後の糧となりますので、コメントをお願いしたい次第です。

まずこちらは、rfactor(以下rF1)のEndurance Series SP3 spykerC8のミディアムタイヤの物理的摩耗-グリップ線図です。従来、rF1では基本的にこのグラフの通りに摩耗とグリップが推移し、序盤から終盤までは殆どグリップ低下はないものの、終盤に崖が来て最後はバーストに至る、rF1ではよく見られるグリップ変化となっています。

次に、こちらはrfactor2(以下rF2)のMegane Trophy IIのドライタイヤ時の物理的摩耗-グリップ線図です。rF2では最初の数%は皮剥き的な扱い?でグリップがやや低い位置からスタートし、その後100%から徐々に低下するも殆ど変化しません。最後は摩耗がかなり進行したところで一気に崖が来るようにはなっていますが、通常ここまで使用することは滅多に無く、このグラフを見る限りではrF2のタイヤは長時間にわたってかなりのグリップ力を維持することになっているんですが…
実際こんなにもたないじゃん!Σ(゚д゚lll)
そう、いつもrF2を遊んでいる皆さんにはもうお分かりのように、rF2のタイヤはかなり早い時期からグリップを失っていき、Wearが50%になる頃には加速度的にタイヤがグリップが失われていきます。その原因は何でしょうか?次のグラフを見てみましょう。

こちらは、タイヤのデグラデーション−グリップ線図となります。デグラデーションと聞けば、レース中継では"タイヤの熱ダレ"と表現されることが多く、実際にはゴムの化学的分解性質や酸化速度、その他物理的なグレイニングやブリスターやの発生有無など様々な要素が絡んでくるのですが、それらの結果を一緒くたにタイヤグリップとしてまとめたのがこのグラフになると思います。要するにこのグラフは、時間経過とともに熱でゴムが劣化してグリップが落ちていく様を表しています。さて、タイヤの熱ダレは主にその温度に依存しますので、次のグラフのようになります。

こちらはそれぞれのタイヤ温度におけるデグラデーション-グリップ線図となります。このグラフでは、97℃では早く熱ダレが進んでしまうのに対し、温度が下がれば下がるほど右にグラフが伸びて走行距離(時間)を稼ぐことが出来る、ということを示してくれています。実は、rF2はこの熱ダレにかなり敏感になっており、実際のレースでは如何にタイヤに熱を与えないでおくかが、タイヤをもたせる上でのポイントとなってくるということが分かります。もちろんグリップが発生するのに必要な適正な熱を与える必要はありますので、大事なのはどこで温度のバランスを取るか、ということになります。低すぎるとグリップしない、高すぎるとすぐに熱ダレを起こす、というわけですね。

そしてこのグラフは、筆者が作成したタイヤ摩耗と熱ダレによるグリップ変化のイメージ線図になります。こちらでは、グリップの高い全く熱の加わっていない部分では、タイヤの物理的摩耗は殆ど変化はありませんが、熱ダレが進むと徐々にタイヤはグリップ力を失っていき、最後には加速度的に摩耗進行してしまうという様を少し大げさに表現しております。

もちろん、rF1でもタイヤの温度の高低でグリップが変わってくる現象は、上図のように再現されていました。フォーメーションラップではタイヤを暖める動作が必要不可欠ですし、レース中はタイヤ温度を上げすぎてグリップを失わないようにも注意もしてきました。しかしrF1で言うところの熱ダレは、あくまでタイヤの適正使用温度に対してのみ作用しており、その後のタイヤグリップの減少には影響を与えていませんでした(もちろん、摩耗の進行速度は速くなるのですが、それはあくまでタイヤに無理をさせた結果でした)。端的に言えば、一度冷やしてしまえばタイヤは元に戻ったわけです。
しかし、rF2の熱ダレ要素は、一度熱を入れてしまったタイヤは元に戻らなくなってしまいます。これをrF1の時のように無視して走ろうとすると、タイヤに優しくないセッティングで速く走ろうとしたり、ブレーキで無理やりインに飛び込んで前に出るということをしてしまうわけですが、これでは「タイヤに無理をさせて温度上昇⇒どんどん熱ダレが進行してグリップ低下⇒さらにタイヤに無理をさせてざるを得ない」という悪循環を引き起こされることになってしまうのです。このような走り方はrF2では間違いなくタイヤを痛めつけます。レース終盤にタイヤに余裕のある人と無い人の差は、端的に言えばこの熱ダレに対する意識と言っても過言ではありません。レースを有利に進めたいなら、タイヤに無理をさせないセッティングと走り方を心がけ、常にタイヤ温度に気を配る必要があると言えます。まぁそれが難しいんですけどね^^;
とりあえず今回はrF2における、タイヤ摩耗と熱ダレに関してだけ考察してみました。rF2のタイヤはまだまだ奥が深く、本当はタイヤの動きやフラットスポットなど、モデリング部分にもスポットを当てていかなければならないのですが、素人の私に出来る範囲でのデータ集めと考察ではこれが精一杯です。冒頭でも書きましたが、かなりの部分で間違ってる可能性が高いので、その際はコメントなどで遠慮なくご指摘ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
またレースでお会いしましょう。


2.熱劣化
rfactor2のグリップ劣化は1+2なのは体感的にわかっていたので、この図解はとても参考になります。
問題点は熱劣化特性が、仮に実データの基づいて正確であっても、その発熱自体が現状では正確ではないことですね。
グリーンに飛び出しただけでタイヤが真っ赤!?
これが修正されない限りプレーヤーの不満は解消されない。
ISI仕事しろ!
今後の戦略にしっかり役立てようと思います^^
しっかりブックマーク登録させていただきました。
rFactor2のタイヤのグリップ変化は、物理的な摩耗と熱劣化が関係しているのですね。
grip vs wearのグラフでは、通常使用する範囲だけを考えるとgripの劣化は最大2%程度なので、熱劣化の影響のほうが大きいのですね。