2023年03月18日

STGT test3 アンケート結果と鯖管考察

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今回は先週行った第3回STGTセパンテスト(test3)の、アンケート結果についてご報告します。

結果の詳細はこちらをご覧ください

今回のアンケートでは全16件ものご回答をいただきました。また、非常に熱の入ったご意見もいただき、私では思いつかなかった視点からのご意見もあり、とても参考になりました。ご協力頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

開幕までには多少の余裕もあり、改善にも少しだけ時間が残されているかと思います。車両挙動を制作頂いているBellettさん、yottuharadaさんには大変なご苦労をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

なお、今週の谷間鯖は鯖管都合によりお休みをいただきました。来週はスプリングセールがきたSpaでプチ耐久を開催予定。お時間と趣味があえばよろしくおつきあいください。


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GT500用新タイヤについて 回答:6件 *数字の見方:評価(票数)
  • 冷間グリップ:4(6)
  • 温間グリップ:2(1)、4(3)、5(2)
  • 冷間摩耗:4(4)、5(2)
  • 温間摩耗:4(3)、5(3)
  • グリップ全般:3(1)、4(4)、5(1)
  • 摩耗全般:4(5)、5(1)
  • 温度管理全般:3(1)、4(3)、5(2)
ここまでの質問内容について
  • 路温低い時のLTタイヤの感触が気になる
  • 冷間グリップ低下や磨耗がもう少し激しく熱も入りにくい方がらしさは感じますが、青旗問題もあるのでこれでちょうど良いのかなと思います
  • LTの熱ダレでグリップが落ちていく感じはよかったと思います。
鯖管考察
今回のタイヤについては主に冷間グリップ・摩耗評価について改善を行っていただきましたが、その結果がアンケートにも現れたようです。

温間グリップについては考慮し得る最高の温度環境に加えてバンピー路面の影響もあり、今回は少し評価が分かれたようです。この辺りはバンプの少ない路面との比較も行ってみましょう。

冷間グリップ・耐摩耗性については、ご指摘のとおりに青旗問題との関連が大きくなっています。青旗ルール問題については別途回答しますが、冷間グリップについてはコーナリングスピードの上がった300クラスとの兼ね合いを考えると、現状はバランスが取れていると考えます。

路面温度が低い際のLTタイヤの感触についてご心配の声があり、その辺りは次回テストで調査してみたいと考えます。

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車両性能評価(GT500) 回答6件
  • エンジン性能全般:3(1)、4(2)、5(3)
  • ギアボックス・LSD動作全般:3(1)、4(2)、5(3)
  • エアロ動作全般:3(1)、4(2)、5(3)
  • ブレーキ動作全般:2(1)、3(1)、4(1)、5(3)
  • サスペンション動作全般:3(2)、4(1)、5(3)
ここまでの質問内容について
  • GT500クラスのエンジンダクトが少し厳しい(熱に厳しい)
鯖管考察
GT500クラスはメーカーごとに微妙に挙動が変わるためおしなべて評価をするのは難しいところもありますが、元々はしっかりとした挙動を作ってもらっているため概ね好評となっているようです。

ブレーキに関しては若干評価も分かれましたが、これもセパンのコース特性に加え、今回は高いタイヤ温度にも影響されたかもしれません。

このレースではオーバーヒートが多発し、エンジンダクトについてのご指摘も頂いております。しかし、ラジエーターサイズ自体は今年のマシンが特別に厳しいわけではなく、昨年の設定が今年も維持されています。また、ラジエーターをあまり効かせすぎるとセッティング幅や戦略性が損なわれる可能性もあり、よほどの危険が伴わない限りは現状を維持したいと考えます。

エンジン温度が厳しい場合は、車列を離れる(クリーンエアを取り入れる)、ミクスチャを下げる(発熱を下げる)、ピットではエンジンを切る、などを行ってください。

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車両性能評価(GT300) 回答9件
  • 加速性能:3(1)、4(4)5(4)
  • 燃費性能:3(5)、4(3)、5(1)
  • ギアボックス・LSD動作:3(1)、4(4)5(4)
  • サスペンション・コーナリング特性:1(1)、3(3)、4(2)、5(3)
  • エアロ・コーナリング特性:1(1)、3(2)、4(3)5(3)
  • エアロ・スリップ感度:1(2)、2(1)、3(5)、5(1)
  • TCS:3(4)、4(1)、5(3) *回答8件
  • ABS:2(3)3(3)4(3)
  • ブレーキ性能:2(2)、3(3)、4(4)
ここまでの質問内容について
  • ・スリップストリーム効果 前回(鈴鹿)より若干効いている感覚があるが、直線で並ぶには難しそうな雰囲気。ブレーキで突っ込みを頑張ればオーバーテイク出来そうだが、今回はオーバーテイクポイントがコース特有のギャップでブレーキング勝負するのはリスクが高かったように感じる。
    ・ピットタイヤ交換選択 前後左右それぞれでタイヤ交換できるようにしてほしい。特に、頑張って走るとフロントが削れるので…
  • ・路面の悪さなのか今まで以上にABSがしっくりこない。セット作成段階から瞬間的なロックに悩まされ強めの9で戦ったがあまり変化なし
    ・トラクションコントロールも、1(OFF)と2の 間にもう少し値があれば嬉しいです(1のOFFは耐久車にしてはトラクションが抜ける…でも2にすると安定し過ぎで全然滑らない…って感覚があります)
  • もう少しだけスリップが効いても良い気がしました
鯖管考察
GT300クラスについては今季からマシンが変わった影響も大きく、様々な点で難しい舵取りとなっています。特にサスペンションとエアロの評価が分かれたことは、今後も注視していきたいと思います。

スリップ感度に関しては今回の改善点ではありましたが、まだ"不足"との声も聞かれました。これは、元来GT1であるGT-R車両のエアロ特性に加え、昨年までの直番370Zと比べて直線を遅くしてコーナーを速くしたことによる影響と考えます(スリップ感度はストレートが速いほど上がるため)。スリップ感度については、次回テストに向けて再検討が予定されています。

新ABSはまだ未解明な点も多く、以前に比べ制作難易度が格段に高くなっています。TCSは従来製を使用していますが、グリップに対して低出力なため、上級者の方には弱く感じられるのかもしれません。この辺りは調整可能かどうかも含め、開発を進めてもらっています。

タイヤの4輪個別交換については、Bellさんに変更をお願いしています。

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まとめ 回答15件
  • 45分レースについて:2(1)、3(5)4(5)、5(4)
  • プライベート予選について:1(1)、2(2)、3(3)、4(3)、5(6)
  • 青旗ペナルティについて:現状維持希望(6)、ペナルティ排除希望(9)
その他 6件の回答
  • 300のGTRの燃費が厳そうならTMSAのようなの燃料タンクでの設定(例100L→60L、消費倍率×1等)はできますか?
  • 可能なら気温、路面温度がセパンのテストレース時よりも低い状態(春先、秋ごろ等の気候)でもう一度テストレースを行いたいです。 またタイヤ選択があるなら予選で使用したタイヤコンパウンドを決勝スタート時に使わなければいけないルールの復活を希望です。
  • 45分レースについて、今回500クラスでは無交換のリスクとリターンのバランスがとれていたと思いますが、本番で皆さん本腰を入れて練習されてくると無交換前提になり戦略の幅は出にくいかと思います
    セパンのコース難易度は練習して臨んでも他車に気をとられてミス、コースアウトという場面があったので面白かったです
  • アタック合戦という意味ではプライベート予選はただ速く走ればいいだけなので楽だが、個人的には昨年同様クラスごとの予選でスペース作りやスリップ狙いなどの駆け引きがあると熱中できます
  • 海外サーキットでセパンが難しいのであれば、チャーンインターナショナルサーキットなんかいいと思います。
  • 意図的に青旗を無視してブロックするようなドライバーはほぼいないと思うのでペナルティは不要だと思います。
  • プライベート予選はアタックする身としては周りを気にしないのがいいですが位置関係を見ながら走るなどの面白さがなくなるのも惜しい気がしました。 青旗ペナは正直迷いましたが、ペナ回避のために急減速や進路変更(いないとは思いますが)をされてクラッシュするのが怖いのでペナ無しを選びました。
鯖管考察
2回行った45分レースは概ね受け入れられているようにも感じますが、ご指摘のタイヤの摩耗具合も含めてやや短い感もあります。次回は50分テストを行い考慮していきます。

青旗ペナルティに関しては、半数以上の方がペナルティなしを希望されているようです。通常であればこのままペナルティを解除する方向に進むのですが、シリーズを開催するにあたって楽観視することはできません。

一方、青旗回避のためのコースオフなどの問題も決して無視はできませんので、皆さんのご意見を踏まえた上で、慎重にテストと検証を続けていきます。

TMSAのような調整は実現可能なのですが、倍率変更は500車両にまで影響が波及してしまうことから、現状では難しいと言わざるを得ません。ただ、次回テストでは難しいと思われていたGT-Rの燃費調整が実現しそうですので、そちらを再評価して頂ければと考えています。

春・秋頃の気温については、次回テストにて実施予定です。また、"予選⇨決勝タイヤルール"に関してもテストを検討します。

プライベート予選はトラブル回避や時短のために導入し、概ね狙い通りに動いていますが、ご指摘の通り雰囲気を損ねていることは否めません。次回は昨年の方法(クラス別)をテストしてみたいと思います。

チャン(ブリーラム)、個人的には面白いサーキットと思うのですが、数年前に導入して大変不評だった苦い経験があります。また、現在はModの更新も止まっており、雨が降ると走行不能レベルの問題を抱えています。残念ながら、現状では使用不可と判断します。

セパン開催に関しては配信中には難しいというお話をしましたが、難易度の高さに好評もいただきました。高難易度、台数制限(28台まで)、路面難(rF1時代のモデル)という障壁は依然残りますが、今後も候補の一つとしていきます。
posted by yashima at 09:57 | Comment(0) | 鯖立て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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